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心得違い

今住んでいる地域の図書館は今までで行った中でもトップクラスに古めかしい施設です。公民館と棟続きで図書館というより図書室といったほうがぴったり。20年物の本が大多数に並ぶ本棚で目に付いたのが料理研究家、鈴木登紀子さんの料理本です。これはちょっと新しめで、1993年発行。私がこの方を知ったきっかけは、グッチ裕三さんが「登紀子ばあばは面白い」と話してたことでした。ほんとに面白くて、若い人に対するお小言もくすりと笑いながら読めました。NHKの「きょうの料理」にも出演されていたとか。「きょうの料理」と言えば、たまたまチャンネルが合わさったとき平野レミさんが講師で、スポンジかなんかに割り箸を「こうやってぶっさすの」なーんて言ってました!NHKアナウンサーのアシスタント男性は目が??気を取り直して「なるほど、刺すんですね」と素早くフォロー。平野先生の回なら「きょうの料理」も見てみたいです。

さて、登紀子ばあばです。本には料理話のほかに、「ため息を台所でつかない」、「はきものを揃えて上がる」などなど いわゆるお説教めいた話もたくさんあります。まあ納得できる内容ならたまには説教もいいでしょうと思いながら読み進むと、「家事や子育てのために自分の時間が失われると思うのは大きな心得違いです」との宣言が。

この「心得違い」という言葉、私は実は今でもたまに親から言われてしまいます。かなり強気に相手の考えを否定するこの言葉、言うからにはちゃんとした根拠がないと納得できません。私も「家事育児負担は女性が多いのは不公平だ」と思ってるので。登紀子ばあばは「その根拠は・・・」なんて書き方はしてないのですが読み進むうちに、どうも全部のお説教でこの答えを言いたかったのではないかと思いました。すなわち「家庭は女性(母親)が作り出していくもの。犠牲になっていると思うのは受け身の考え方だ。家族の暮らしを自分が作るという心がまえと覚悟をもちなさい」と。これで私はまあまあは納得できました。ほんとのところは、登紀子ばあば、いかがでしょうか。

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