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お美人さん

私が今まで知りあった中で一番の美人は、入院してたときの看護師さんです。寺島しのぶ似のちんまり整った顔立ちに いつも丁寧にお化粧を施した美人さんでした。毎日は朝6時の採血から始まりますが、寺島さん(実名はちがうけど)が採血担当だったら「ラッキー!」でした。美人に起こされるって得した気分です。日本的な顔の美人なので、着物なんか着せて隣に座らせてお酒飲んだらいい気分だろうなーなんて思いながら寺島さんのことを目を細めて口はにんまりしてみてました。患者だからある程度の無礼は許してもらえるのです。

ところでお医者さんの奥様って美人が多いですよね。お金や社会的地位なんかがあると結婚を望む女性の数も多くなるから選べる幅が広がる。となると見た目のいいのを取る。ごく自然な流れです。でもお金と地位が好きで集まった中から選んでしまっちゃ、あなたの取り柄は金と地位になるんじゃない?なーんて意地悪に考えたりもします。お互いの人間性に惹かれて結婚しました!っていうんだったら、お医者もサラリーマンも美人の奥さんを持つ比率は同じになるはずですよね。

とにかく美しく生まれたことに罪はありません。くったくたに疲れて飛行機に乗って、キャビンアテンダントさんの美しさにうれしくなってなんだか元気になれるのはチケット代に含まれてるサービスだと思います。

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参考書

『1Q84』100万部突破。村上春樹は大好きだけど、生活に追われて私はやっときのう『海辺のカフカ』を読み終わりました。相変わらずすごく共感できて、共感部分には参考書みたいにマーカーで線をひきながら読みます。主人公が森に入っていくところは『ノルウェイの森』を思い出しました。ところで『ノルウェイの森』、映画化ですが勝手にキャスティングを楽しんでみました。ワタナベくん、松山ケンイチは異議なし。直子は香椎由宇、ミドリは若いころの小泉今日子、レイコさんは久本雅美!です。

「変わってる」とか「気難しい」とか言われる人物をよく登場させる村上作品ですが、私にはすごくまともな人に思えます。むしろ村上作品を支持する人がこんなにたくさんいるなんて、世の中捨てたもんじゃないんだなと元気がでてきます。

ところで100万部ということは、上下巻なので買ったのは50万人だとします。そして図書館やブックオフで読む人もいるから仮にその10倍の人が読んで共感するとすれば、仲間は500万人。本を読めない子どもなんかをざっと省くと、日本で約20人に一人は村上春樹に共感する。学生の時、クラスに一人くらいは気の合う人がいたからまあまあ計算は合うでしょうか。でも残りの19人は読まないからやっぱり私は少数派ですが。

村上作品に嫌悪感を抱く人がいるのもわかります。作品にはいやーな人もたびたび出てきます。警察なんかの組織のシステムとか残虐な個人とか。その嫌な様子もなかなか面白く描かれて引き込まれます。そんなシステムや人は19人の中に入って積極的に村上作品を嫌うでしょう。こっちだってまっぴらごめんって感じで作家もけっこうしつこく嫌ってます。嫌なものともタフにたたかう、その参考書として私はこれからも村上作品を折に触れて読み返し、新作を楽しみます。

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心得違い

今住んでいる地域の図書館は今までで行った中でもトップクラスに古めかしい施設です。公民館と棟続きで図書館というより図書室といったほうがぴったり。20年物の本が大多数に並ぶ本棚で目に付いたのが料理研究家、鈴木登紀子さんの料理本です。これはちょっと新しめで、1993年発行。私がこの方を知ったきっかけは、グッチ裕三さんが「登紀子ばあばは面白い」と話してたことでした。ほんとに面白くて、若い人に対するお小言もくすりと笑いながら読めました。NHKの「きょうの料理」にも出演されていたとか。「きょうの料理」と言えば、たまたまチャンネルが合わさったとき平野レミさんが講師で、スポンジかなんかに割り箸を「こうやってぶっさすの」なーんて言ってました!NHKアナウンサーのアシスタント男性は目が??気を取り直して「なるほど、刺すんですね」と素早くフォロー。平野先生の回なら「きょうの料理」も見てみたいです。

さて、登紀子ばあばです。本には料理話のほかに、「ため息を台所でつかない」、「はきものを揃えて上がる」などなど いわゆるお説教めいた話もたくさんあります。まあ納得できる内容ならたまには説教もいいでしょうと思いながら読み進むと、「家事や子育てのために自分の時間が失われると思うのは大きな心得違いです」との宣言が。

この「心得違い」という言葉、私は実は今でもたまに親から言われてしまいます。かなり強気に相手の考えを否定するこの言葉、言うからにはちゃんとした根拠がないと納得できません。私も「家事育児負担は女性が多いのは不公平だ」と思ってるので。登紀子ばあばは「その根拠は・・・」なんて書き方はしてないのですが読み進むうちに、どうも全部のお説教でこの答えを言いたかったのではないかと思いました。すなわち「家庭は女性(母親)が作り出していくもの。犠牲になっていると思うのは受け身の考え方だ。家族の暮らしを自分が作るという心がまえと覚悟をもちなさい」と。これで私はまあまあは納得できました。ほんとのところは、登紀子ばあば、いかがでしょうか。

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話が合わない

いい人なんだけど話してて疲れる、お互いの感情と笑いがいまいちかみ合わない。いわゆるウマが合わない人がいます。半ば義理でつきあいが続いてる高校時代の友人、その人は何かって言うと「みんなで集まろう」って言います。その友人の友人。看護師で休日はゴルフに飲み会にパワフルな毎日だそうです。あと生協班の班長!子育て真っ盛り、幸せも真っ盛りみたいです。私だっていちおうは会話と笑顔を続ける努力はします。お別れのときは「楽しかったね、また会おうね」などとは言うけど実は毎回くったくたです。そこで決心しました。これからは嫌われてもいいから自分から無愛想にフェイドアウトしていこうと!

私とウマが合わない人の傾向は、いわゆる「いい人」です。説明の必要がないほど一般的ないい人の定義にぴったりとあてはまる人。逆に私が好きな人、たとえ話さなくてもにおいで「なるほど」とわかる人たちの傾向は「へんな人」です。へんな人もいろいろいるのでこれはご説明しましょう。口は悪くても根は善意の人、でもいい人に見られたいとは思わない人。何をやってもついつい自分独自の発想でやってしまう人。その結果なんだか他人とはえらくちがってしまって周りから「へんな人~」なんて思われてしまう人。まあ僭越ながら私自身が「へんな人」なので「いい人」と話が合わないのは当然のことなのでした。

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